学資保険の見直し

学資保険というものがあります。 某M社の例ですが、誕生してから毎月10.323円を12カ月、15歳満期までかけるというものです。

 

実際計算してみましたが、1.859.000円位になります。 これに保険会社が140.000円足して、15歳から合計で2.000.000円受け取れますというものでした。

 

しかし、これってお得なんでしょうか。

 

保険会社の担当者は、140.000円は15年間の利息として、保険会社が支払うものですという説明をすると思います。

 

15歳満期ということは、義務教育完了の時が満期ということです。 そして2.000.000円となった金額は、4回に分けて18歳の大学進学で500.000円、その後500.000円ずつ支払われて21歳で完了というしくみとなっています。

 

この受け取り利率は10%を超えているというのがセールスポイントなのでしょうが、仮にこれと同じ金額を15歳、そして実際に支払われる18歳まで定期積み金で預貯金としたら、この保険はどうなのかなと疑問に思い子供が小さい時に解約した記憶があります。

 

確かに教育費がかかるのは、大学です。 でも、奨学金制度というものもあるので、上手く利用すればよいのではないでしょうか。 そしてこの「学資保険」は、貯蓄型で生命保険でも損害保険でもないので、死亡した場合の返戻金としては、毎月の掛け金に支払った月数をかけた金額、つまり自分が支払い続けた金額が戻っただけということになります。

 

これだけでは、自分で貯金か、生命保険をかけた方がお得なのではと思います。

 

今の時期の定期積み金の利息は、一番高い銀行で1.75%となっています。 銀行も破たんすることもあるので、安心はできませんが、どうせ保険をかけるなら、本人が交通事故に遭った場合、後遺症が残った場合のことを考えると、せめて入院や通院の保証は欲しいですね。

 

また死亡時の保険金もおりてこないことを考えると、学資保険はその個人個人のケースに応じて必要な人にだけ薦めるというものとなりそうです。

 

うちは、解約し生命保険と損害保険に切り替えました。 生命保険でもお得なものは、主人が勤務している会社で加入している団体の保険は掛け金が安くて、対応もよく一人でも二人の掛け金でもほとんど変わらない金額でした。

 

また、病気入院や通院、事故での死亡の保険金、後遺症の通院などもしっかりしていました。 生命保険に加入するきっかけの時って、知り合いから薦められたり、知人が生命保険の営業をしているので付き合いで加入するということってかなり多いと思います。

 

「ノルマがあるから、後で解約してもいいから」などと言われてつい契約することも多いものです。 それで、いざ解約しようとすると、「今解約すると損ですよ」などということばが返ってくるので、ずるずると続けてしまうというケースも多いかと思います。

 

でも、自分で入ろうと意志がない場合は、自ら約款を読むことも確認もしないものです。 できるなら、いろいろな保険会社を調べ比較してから、加入するのが一番納得することではないでしょうか。

学費・教育費を保険で準備する方法もある

子供の教育資金を保険で準備する方法は、学資保険・こども保険が定番となっていますが、
学資保険1番おすすめ 返戻率が高いのは?<人気の学資保険8社を比較!>
最近は低解約返戻金型死亡保険を活用する方も増えてきています。

 

まず学資保険・子供保険を活用するメリットは、資金の目的が明確になる、契約者となる親に万が一のことが起きた場合、その後の保険料が免除された上で教育費が確保できる、一般的な金融商品と比較して戻り率が高い、などが挙げられます。

 

ここで注意したいのが、学資保険・こども保険には貯蓄重視型と保険重視型の2種類が存在することで、目的に合わせた選択が重要になる点です。

 

貯蓄重視型は、払込保険料に対する満期金額を大きくした商品で、万が一の保障よりも教育資金の準備に特化したものです。
一方、保障重視型は親の死亡時や高度障害時の保障が厚く、代わりに貯蓄性が低い商品となっています。
この2つの学資保険ですが、どのような目的で保険に加入するかによって、選ぶべき商品が異なります。

 

例えば、親の保障は生命保険や医療保険で十分賄得るといった場合は、貯蓄重視型の方が得られるメリットが大きいですし、教育資金の貯蓄と親の保障を一商品でまとめたいという場合は、保障重視型という選択肢もあります。

 

但し、最近は予定利率が低いため、どちらを選択するにしても貯蓄としてのメリットが薄まってきているのは否めません。
特に、育英年金付きのタイプを選択した場合、受取総額が支払い総額を下回るケースも見受けられますので、保険商品を選択する場合は戻り率を確認し、より有利となるものを選択するようにしましょう。

 

また、この学資保険の戻り率の低下を受けて、近年活用されるケースが増えてきたのが、貯蓄性の高い死亡保険、低解約返戻金型死亡保険です。低解約返戻金型死亡保険には、保険料払込期間中の解約払戻金が7割程度に設定されている分、保険料が割安という特徴があります。

 

しかし、保険料の払込が完了後の解約返戻金は高くなるため、お子さんの教育資金が必要となるタイミングに合わせて支払い終了時期を設定することで、効率良く教育費を貯蓄できるというメリットがあります。
教育資金が必要となるタイミングに秦鋳込み満了期を併せ、その時点で死亡保険を解約し、解約返戻金を受け取るという訳ですね。

 

但し、低解約返戻金型死亡保険で教育費を備える場合、保険料払込期間中に解約を行うと、払込総額よりも返戻金の方が少なくなるというリスクがある点は、重々認識しておきましょう。