カードローン所得証明

主に銀行系が多い

2010年に貸金法が改正され、個人でのキャッシング借り入れは全収入の3分の1までとする、という新たな法案が出来ました。これは個人による借りすぎを防ぐのが主な目的ですが、これにより多数の消費者金融が消えていきました。

 

そんな中勢力を伸ばしてきたのが銀行系のカードローンです。銀行系カードローンは総量規制の対象外として定められております。従って、個人での融資でも高額の借り入れが可能になったのです。ただし、100万もしくは200万を超える借り入れを申し込む際には所得証明書が必要となります。

 

この所得証明書とは年度ごとに区切られ、その年の課税証明書の事を一般に指しますが、その中に所得の内容も記載されるため、所得証明書とも呼ばれているものです。これは税務署や市役所で簡単に取り寄せることが出来ます。これで自分の年度ごとの総収入が分かるのです。

 

それを試算し、3分の1はいくらかを計算するのです。銀行系カードローンは原則この所得証明書が不要になります。前述もしましたように、総量規制の対象に入っていないからです。

 

銀行系カードローンでは、一定額以上の借り入れの際に、その人に返済能力があるのかを判断するため、この所得証明の提出をお願いしているのです。一種の身分証明みたいなものです。あくまでこの所得証明の交付を受けられるのは本人であって、家族であっても本人記入捺印の委任状がないと交付はしてもらえないので、もし取得する際には気をつけてください。

発行までがスムーズ

では、どうして今銀行系カードローンが勢力を伸ばしているのでしょうか?

 

銀行系カードローンは、前述のようにある一定金額までは所得証明書の提出が不要、且つ総量規制の対象にもなりません。それに近年ではカード発行までのスピードが目覚ましく変わり、最短で即日有し、カード発行まで簡単に出来るようになったのです。

 

しかも無人契約機を設置している銀行系カードローンなので、最短30分でカードが発行されているのです。どうしてこんなに素早いカード発行が可能なのでしょうか?

 

銀行系カードローンでも、まずみるのは信用情報機関です。信用情報機関のデータ、今は電子化されており、カードローン会社は申込者本人のクレジット、キャッシング履歴を簡単に見ることができるのです。そこで履歴に問題があればカード発行や融資申し込みは受け付けてもらえません。

 

そこでこの人は返済能力がある、クレジットやキャッシング履歴に問題がないなどの判断が出来れば即日、いや最短30分で融資且つカード発行に至るのです。

 

もちろん、主婦や非正規労働者でも一定の収入があり、履歴に問題がなければ融資は可能です。ただし限度額は決まってくると思いますが、このように、銀行系カードローンは今いろいろな形で融資までの時間を短縮しており、しかも総量規制の対象外ということで、誰でも気軽に借りられるようになっているのです。

 

一定額を超えても、役所の発行する所得証明があれば誰でも借りられるのです。便利な時代になりましたね。

どうして一定額まで所得証明が不要なのか

銀行系カードローンの最大の魅力は一定額までは原則所得証明書が不要なことです。では、どうしてそれが実現できたのでしょうか?

 

所得証明は年度毎の課税証明書の中に所得を記載した部分があるものをさす、と書きました。これがカードローン会社で審査をした際に、例えば100万の申込までなら所得証明がなくてもこの人には返済能力がある、と信用情報機関の情報を基に提出不要と判断するのです。

 

従って、銀行系カードローン会社では100万ないし200万までの融資なら原則として所得証明が不要だと謳っているのです。非正規労働者や主婦でもある程度高額な融資申し込みが出来るのはそこにあるのです。

 

ただ、あくまで原則不要ですので、たとえ100万以下の融資申し込みであっても、信用情報機関で照会をかけたときに問題ありと判断されたときは、所得証明書の提出が必要になる場合があります。

 

これは何故かというと、審査をかけた際に信用情報機関での履歴に問題があって、本当にこの人には返済能力があるのかというものを判断するために、所得証明書が必要になってくるのです。

 

もしくは高額融資申し込みの際に、同じようにこの人には返済能力があるのかを判断するために、所得証明書の発行が必要となってくるのです。

 

この所得証明書はあくまで判断材料のひとつですので原則提出不要となっているのです。でも融資を申し込む際には、一応用意しておいたほうがいいかもしれませんね。後から取りにいって再度申し込みとなると面倒ですから。

ボーダーラインはいくら?

では、いくらまでの融資なら所得証明書の提出は不要なのでしょうか?

 

多くのカードローン会社では、原則100万円までは所得証明書の提出は不要と謳っています。これは、そんなに高額な融資ではないと各会社が判断しているためでしょう。

 

ある会社では200万円までは不要だったりする場合もあります。でも、ボーダーラインぎりぎりまで融資を申し込んでも、信用情報機関での履歴に問題があった場合などは所得証明書の提出が必要となってくるのです。

 

これはあくまでひとつの判断材料としてみているのです。100万までなら、原則定収入のある方は融資を受けることが可能なのです。しかも審査はスムーズに行われ、最長でも1日で融資可能となっております。

 

これは各会社にそれぞれマニュアルがあり、そのマニュアルに沿った審査が行われ、尚且つ信用情報機関や所得証明書と照らし合わせて総合的にこの人は融資可能であると判断していくのです。

 

そこで問題がある方は、残念ながら融資は断られてしまうのです。主婦や非正規労働者で借りられない人が多数いると聞きます。
これは、例えば所得証明書を提出されたとき、特に主婦に多いのですが、前年度の収入がゼロ、あるいは限りなくゼロに近かった場合などは高額の融資を受けることができないのでしょう。

 

その場合は、やむなく消費者金融から借りるしか方法はなくなります。このように、カードローン会社は原則いくらまでというボーダーラインを作って、融資希望者に融資をしているのです。

まずは調べてみよう

今のカードローン会社も、実にたくさんの銀行が子会社的に持っています。インターネットでもちょっと調べればたくさんの会社が出てきますし、今ではテレビCMでも多く見られるようになって来ました。

 

まずはご自分で希望する会社のサイトなり、比較サイトでの情報を検索することをお勧めします。ここで金利やいくらまで借りられるのか、融資の条件は、所得証明書はいくらから必要かなどの情報を見ればいいのです。

 

もちろん、銀行直の商品としてカードローンを扱っている場合もあります。これは銀行が直接貸付を行っている場合です。審査にはちょっと時間がかかりますが、低金利で返済はリボルビング払い、毎月一定額を返済できる能力があれば保証会社の承諾を得ることが出来るのです。こういった銀行直のカードローンを借りるのもいいですね。

 

話を戻しまして銀行系カードローンに戻りますと、ある会社では最高800万まで融資可能と謳っています。所得証明書の提出は100万以上の場合は原則必要になってくるのですが、それはあくまで判断材料。この人は返済能力があるとみなされれば融資可能と返事が来るわけです。これなら急に高額が必要になったときなど便利でしょう。

 

返済額もいくらまでなら毎月1万5千円、といったように一定額が設定されていますので安心して返済できます。しかもカードローンなら、わざわざ窓口に行かなくてもコンビニエンスストアのATMから24時間好きなときに返済が出来るのです。これも魅力ですね。まずは、いろいろな会社を比べてみるのがいいでしょう。そして、ご自分の使途に合ったカードローン会社を選択してみてください。