小さな時から自分の家計簿をつけさせる

おこづかいやお年玉をもらったら、小さい時から自分の家計簿として「おこづかい帳」としてつけさせることにすると、金銭感覚が出てきます。 最近の子供がお年玉としてもらう金額は、驚くほど高額となっています。 しかも、少子化の現代に子供として生まれているので、祖父母からみると「孫」という存在は貴重なのかもしれませんね。

 

家計という点から振り返ってみると、私は子供が生まれる前から毎日の家計簿は欠かさずつけ、現金の残を合わせる習慣がありました。 レシートや領収証は必ずもらう、なければその場でメモを残すという方法です。 大切な給料からの「お金」ですから、使途不明金となってしまうのが怖いからです。

 

家計簿をつけるということは、毎日の日課となっていたので苦労もありませんでした。 うちは一人っ子ですが、子供も私が家計簿をつけて残金を合わせることを、毎日見て成長してきました。 そして小学生になると、祖父からのお年玉と毎月のおこづかいの収支をきちんとつけるようになりました。私が言葉に出して言ったわけでもなく、自分でつけていたようです。 時々、「これはどう書けばいいの?」と質問してくることが、あります。 その時は、きちんと教えてあげていました。

 

家族で旅行に行った時も、旅行専用のメモ帳にその日の支出を記載して、現金を合わせていました。 そのせいか、子供が小学校の修学旅行で行った時も、おこづかいを私と同じようにつけ、帰ってくると現金の残と収支のメモを渡されました。 正直それには驚きましたが、親のやっていたことをちゃんと見て、自分なりに取り入れていたのだと思っています。

 

その習慣は、高校の修学旅行まで続きました。そして、それなりにおこづかいのありがたみと、少しでも残すという習慣をつけていったようです。現在、その子は独り立ちして生活しています。 そして、自分の働いて得た給料と生活費をきちんと家計簿として残しているようです。 自分の足で買い物をすることで、今まで何気なく食べていた物の値段を知り、1円でも安いスーパーへ行って買い物をするという節約と工夫を身につけるようになりました。

 

料理の工夫も覚えてきたようで、何と何を合わせたらこんなに簡単に、一品ができるという工夫と知恵です。 水道料金も、節約しているようです。 入浴する時の、シャワーの出初めの水は冷たいので、ついそのまま流してしまいますが、それを大きなバケツに貯めておき、洗濯の時に「風呂水」として使用しています。 自治体が収集する「ゴミ」の出す時も、燃えるゴミ専用の袋が高いので、紙類はゴミ袋を使用しないで回収する、「資源ゴミの日」に出すという方法です。 これも、私が日常行っていたことを参考にしたようです。   無理やり教えたわけではない我が家の節約ですが、限られた収入の中での「やりくり」をしている親の後ろ姿をきちんと見て成長していたのですね。