在住&勤務の「年数」も存外に効いてくる

 カードローン申込み時の在籍確認・電話連絡の「前」に重要な基本項目の5番目は、申請書フォームにそれとなくある「居住年数」「勤続年数」が、カードローン審査にあたって意外なほどに重要な役割を果たすという点である。
なぜなら、この両年数はいずれも抽象的に言うなれば「あなたが社会の中に居場所を持っているかどうか」ということを示す指標であるためだ。あるいは、カードローンの審査機関がこれまで蓄えてきたノウハウ上、この居住年数と勤続年数という指標が、貸し倒れや債務遅延のリスクと、密な相関を持っているということでもある。
居住年数が長いということは、あなたがそれだけその地域の人々に見られているということでもある。つまり利用者が犯罪などを犯した場合に足が付きやすい=だからこそ犯罪のリスクが低いとも言える。もちろん犯罪とまで言うとおおげさだが、居住年数が長いということは、その場所が生活の大前提となっているわけだから、そこから不用意に立ち去る可能性も低いということなのである。
 勤続年数に関しては言うまでもなくあなたの収入の安定性を見極める材料になる。一時的に収入が多くても、勤続年数が短ければあなたの会社での信頼関係も何もわかったものではない。もちろん先行き不透明な社会ではなるが、勤続年数が長ければ、そこで蓄積した技術や信頼によって、万が一転職をするにしてもその収入が維持される可能性が高い。
 だから、あまり目立たない位置にあるけれども居住年数・勤続年数は一ヶ月でも多く(ただし正確に)書いておいたほうが良い。「1年8ヶ月」なら、計算を面倒がって「1年半」と書くのではなく、しっかりと「8ヶ月」と書くべきである。

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